フランデル大陸の極東地方では、
魔法の中、4大元素である火、水、風、大地の精霊を利用した魔法が発達している。
フランデル極東のウィザードの中、もっとも注目すべき者は、
他ならぬ古の魔法都市スマーグの辺りを根拠地としているウィザード達である。
彼らの魔法能力は昔のブルンネンシュティグの宮中ウィザードや
ブリッジヘッドの上級ウィザードに近いレベルで、
相当専門的で学問的な魔法を扱う傾向がいる。

スマーグのウィザード達は優れた魔法能力の以外にも、
異様な技術を持っていることで知られている。
それはウルフマンに変身する能力で、これは彼らの出生とも関連があるそうだ。
スマーグ生まれのウィザードだけがウルフマンに変身する能力を持っていて、
これはスマーグの近くにあるスウェップタワーとアラク湖水から出る魔力の作用と知られている。
塔と湖水から発生する強い魔力場の内で生まれて成長してきたウィザード達は
その魔力に応じ変えられた体質によって、
必要な時にウルフマンに変身する能力を持つようになったのである。

彼らはウィザード時の体力的な劣勢をウルフマンに変身することで克服する。
ウルフマンに変身すれば体力や精神的な特性が全部変化し、
強力な戦士に変貌できるので魔法が効かない状況でスムーズに反応できるのも彼らの長所である。

勿論、スマーグのウィザードの全てがウルフマンに変身する能力を積極的に活用するわけではない。
彼らの中、ある者は純粋にウィザードしての能力を追求する者もあり、
ある者はただ危険から逃れる為に変身の能力を使う。
逆にもっと強いウルフマンになるため、
ウィザードとしての能力は初歩的なレベルに留まってウルフマンとしての戦闘能力を磨く者もいる。

多分ウィザード達は他ならない学究的な欲求でRED STONEを探索しているそうだ。
RED STONEに宿している力とは何物か、RED STONEの本質とは何かを究明する為、
ウィザード達は遠い昔からあちこちを探索してきた。
一百余年前、レッド・アイの最後の会長を務めていた
アイナー・ガスフィルもまたスマーグ生まれのウィザードとして知られている。